NATURAL BEAUTY BASIC CM

最近、Perfumeが出ている、NATURAL BEAUTY BASICのCMが気になります。


そこそこ前から出ているはずなのに、
今回のタイプで初めていいと思いました。
というか、Perfumeの出ているCMで初めていいと思いました。


なんでだろう?


自分でもよくわかりませんが、
たぶん、Perfumeの正しい使い方だからなのかなぁ。


Perfumeって、Perfumeなだけに、
クリエイターが好きなアイドルですよね。(アライ調べ)
だからかもしれませんが、
今までは、Perfumeをクリエイターがおもちゃにしているか、
Perfumeサイドがクリエイターヅラしすぎちゃって、それにクリエイターがぶら下がっているものが、
多いような気がしていました。
しかも、圧倒的に後者が多い。(アライ調べ)


しかし今回のNATURAL BEAUTY BASICのCMは、
ちょうどその中間にいるような気がします。
そしてなにより、いつもならそこで終わるところに、
広告にとって大事なことがちゃんと盛り込まれている。
つまり、
クリエイティブ×Perfume×広告
というかけ算がうまくできていると思うんです。


だから、すごくいいと思ったんだと思います。


と、考えなしにツラツラと書きながら、整理してみました。



NATURAL BEAUTY BASIC TVCM Perfume篇(Web/店頭限定バージョン)


NATURAL BEAUTY BASIC TVCM あーちゃんだらけ篇/のっちだらけ篇/かしゆかだらけ篇




ついでにまったくの余談を書いてみます。


やっぱり、日本って、タレントCMの国なんですよね。


「こういう伝えたいことを、こういう表現で印象的に伝える」ってことよりも、
誰がCMに出ているってことが大事だったりします。
広告代理店で企画をするようになってから、
以前にも増して、実感しています。


これって、企画している人間にとって、
ものすごくツライことなんです。


今やっているCMのプレゼンの時なんて、
「この商品のターゲットはこういう人ですよね?」とか、
「この商品のいいところはここです。その中でもターゲットに響くのはこういうことです。だからこういうことをちゃんと印象的に伝えましょう」とかを丁寧にまとめた、企画書を斜め読みされ、
それどころか「CMの企画」すらも斜め読みされ、
「で、どのタレントをいくらで仕切ろうか」って話を2時間されました。


もちろんクライアント様の事情は、
十分すぎるほど理解できます。
「こういうことをこれこれこうやって、こうする企画のCMなんです」より、
「○○を使って、音楽は××なんです」って方が、
流通に話しやすくって、ウケがよく。
商品が店頭に並びやすいっていう、日本の流通事情がこうさせている部分も大きいとは思うんですよ。


でも、でもです!
最終的にその商品を買うかどうか判断するのって、
一般視聴者ですよね。
一般視聴者って、クライアント様や広告関係者(もちろんすべてがって話ではないですが)
が思っているほど、バカじゃないと思うんですよ。僕は。
一般視聴者にとって、「○○を使って、音楽は××なんです」なんて、別にスゴイことではないと思うんです。
そんなことでは誰も気になってはくれないと思うんです。


やっぱり広告に大事なことは、あふれかえっている広告の中で、「いかに目立つか」
ターゲットとなる人々に、「いかに気にして観てもらえるか」
その人たちに、「大事なことをちゃんと伝えられるか」
だと思うんです。
そのためのツールの一つが、タレントだと思うんです。


もちろん、上に書いたように、タレントを使わないといけない事情はすごく理解できます。
僕も、タレントを使うことには大賛成です。
でも、それは、ツールとしての必然性がある人でなければならないと思うんです。



とここまで長々と書いて、見直してみた。
わ〜キレイ事だなぁ〜
キレイ事すぎることいってんなぁ・・・
こんなキレイ事言ってなんにもならないのをそろそろ学習しろよ。オレ!
でも、こんなキレイ事を言う人がほとんどいない広告業界
特に、弊社。
だからこそ、キレイ事を言い続けることが大事な気もします。


さあ、明日もキレイ事を言って、CDに嫌われよう!
そして、また干されよう!!
最近忙しかったから、そろそろ干され時かなぁ・・・